排水管更生技術「P・C・Gマルチライナー工法」(FRPライニング)

技術概要

 「P・C・Gマルチライナー工法」(FRPライニング)は、一般ビル、集合住宅、工場等、或いは埋設された排水管を既存状態のまま管内面の錆・付着物を除去した後、エポキシ樹脂塗料とガラスクロスチューブの併用によ り内面処理を行ない、防錆と補強を行なうもので、たて管、横引主管を主な対象とする。
 ポリエチレンチューブの内部に組み込んだ筒状のガラスクロスにエポキシ樹脂塗料を含浸させ、これを管の一端から挿入し、コンプレッサーの圧縮空気を利用してチューブを反転させながら管の内面に密着させ、同時に平均塗膜厚が3㎜の筒を形成させていく。
 この作業のための事前工程(下地処理)として、高圧洗浄を行ない排水管内部のラード状の付着物を除去した後タービンカッターで錆等のスケール除去を行なうこととする。
 「FRPライニング」は、対象管において、分岐がある場合、ライニング層形成するため、樹脂の硬化後、開孔作業を行なう必要がある。
 従って、「FRPライニング」は、室内側(枝管)の配管が分岐部において切断できることが条件となる。

諸元性能

1) 適用管種配管用炭素鋼管、排水用鋳鉄管、鉛管、硬質塩化ビニル管
2) 適用管径40A~200A
3) 施工延長30m
4) 適用温度60℃以下
施工時の環境温度5℃以上
5) 形成塗膜平均3㎜
塗り斑、ピンホール、閉塞、なし
硬 度 鉛筆硬度H以上
安全性 給水管更生用ライニング材を使用し、排水及び排水処理に影響を及ぼさない。
6) 施工性・管継手部の段差において十分な被膜形成ができる。
・異径継手部において十分な被膜形成ができる。