給水管更生技術 「Eco.NR給水管更生工法」

技術概要

 本工法はマンション等既存建物の配管用炭素鋼管(白)、水配管用亜鉛めっき鋼管及び水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管を、既存状態のままで内面の錆及を除去し、エポキシ塗料でライニングすることにより延命を図るものである。
 始めに更生工事の施工可否を診断し、管内に乾燥空気を吹き込み乾燥後、高速空気流で研磨剤を2方向から吹き込んで錆の除去と研磨を行う。
 その後、乾燥空気で管内の研磨粉、錆粉を吹き出して清掃する。
 ライニングは1次と2次の2段階よりなり、1次ライニングは高速空気流により塗料を管内に送って塗布し、この塗膜が指触硬化した後、1次ライニングと逆の方向から2次ライニングを行い、この結果、管内に厚さ0.3mm以上の塗膜厚で塗布することが出来る。
 また、マンション専有部の全体工期を2日間とする技術である。

諸元性能

1) 適用管種配管用炭素鋼管(白) (以下 SGPと称す)
水配管用亜鉛めっき鋼管 (以下 SGPWと称す)
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 (以下 SGP-Vと称す)
及び同上用継手 (但し、防食コア内臓形継手を除く)
2) 適用管径15A~80A
3) 適用温度気温 5度以上
4) 研磨SGP、SGPW
直管面でISO D Sa 2・1/2、継手部で錆こぶを残さないこと。
SGP-V
管部は表面の汚れが除去され、継手部は錆こぶとぶりスターが除去されていること。
5) 清掃研磨後、空気ブローで管内を清掃し、管内を白布で拭って汚れの無い状態とする。
6) ライニング塗り残し及び閉塞を生じることなく、下記の塗膜を形成出来る。
厚さ 0.3mm以上で管径の20%以下
硬度 鉛筆硬度 H以上
ピンホールを発生しない。
7) 水質ライニング後24時間以内で、日本水道協会規格JWWAK 135及び厚生労働省令101号(H15年)の基準に合格する水質を得ることが出来る。
8) 施工性マンション専有部で2日間以内の工事期間で施工が可能。
9) 耐久性15年以上