技術概要
1) 建築物内の硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-V)の給水管を更正する工法である。
2) 高速空気流で研磨材を吹付けて管内の錆を除去する。研磨方向は正逆両方向から研磨して、錆が残らないように研磨する。
3) 研磨後に水洗をして微粉を除去し、直ちに乾燥する。
4) 塗料を機械混合し、連続供給して塗布する。塗布用の圧縮空気は、乾燥後温度を10~30℃に制御し、脈動を加えて使用する。
5) 塗布は、一回目の塗膜が乾燥したことを確認後、二回目の塗布は同一方向から翌日塗布する二回塗り工法である。
6) 塗布直後、膜圧調整空気流を塗布と逆方向から送風して、塗膜を平滑にし、塗り残し及び閉塞、ピンホールを解消する。
7) 管径の違う二段落ちの管路は、空気流を調整し一工程で施工する。
諸元性能
1)対象管種
水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管(SGP-V)
水道用ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(樹脂コーテング)
2) 対象管径 呼び径 15A~100A
3) 研磨は両方向から、鉄部の錆が確実に除去されるまで研磨する。
4) 塗膜は、平滑で塗り残し及びピンホールがなく、塗膜厚さは0.3mm以上とする。
5) 立て管下部の塗料の垂れは、内径の20%以内とする。
6) 給水管の水質は、水質基準値に適合したものとする。